こんにちは、わくたです。
今回は、2月から5月の花粉の季節に肌荒れを起こさないためのスキンケアについて解説します。
花粉の影響で肌荒れしやすい方や、特にアトピーと花粉症を合併している方にとって重要な情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。
花粉皮膚炎とは?

花粉皮膚炎は、スギやヒノキなどの花粉が肌に付着し、アレルギー反応を引き起こすことで発生する皮膚疾患です。
特にアトピーと花粉症を持つ方の94.4%が、2月から5月の花粉が多い時期に肌の状態が悪化することが報告されています。
花粉皮膚炎には2つの反応パターンがあります。
- 即時型(自発型): 花粉が肌に付着して数時間から24時間以内に湿疹やかゆみ、赤みが現れる。
- 遅延型: 花粉が付着してから48時間から72時間後に皮膚炎の症状が出る。
遅延型の場合、原因が花粉であると気づきにくいため注意が必要です。特にアトピーの方は花粉による肌荒れを起こしやすいので、この時期のスキンケアが重要です。
花粉皮膚炎の症状が出やすい部位
花粉皮膚炎は基本的に花粉が付着する露出部位に症状が出やすいです。
- 顔
- 手
- 首
- 腕(半袖を着た際)
まれに、洗濯物に付着した花粉が肌に影響を与え、服に覆われた部分に症状が出ることもあります。
花粉皮膚炎の治療と対策

花粉皮膚炎は立派な皮膚炎なので、炎症が起こった場合にはスキンケアだけではなく適切な治療が必要です。
花粉皮膚炎の治療には、以下の薬が使用されます。
- ステロイド外用薬
- 非ステロイド外用薬
特にアトピーの方は、すでに治療薬を使用していることが多いですが、症状が軽い方や市販薬を利用する場合、市販の非ステロイド外用薬は炎症を抑える力が高くないので注意が必要です。
抗アレルギー薬
花粉皮膚炎は、IgE抗体によるアレルギー反応が関係しています。そのため、抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)を併用すると、かゆみの軽減や症状の抑制に役立ちます。
病院で処方される抗アレルギー薬は眠気の出にくいものが多いですが、市販のものは眠気が強く出る可能性があるため、日中に服用する場合は医師と相談するのが望ましいです。
花粉皮膚炎を防ぐスキンケア

花粉が肌内部に侵入するルートには、
- 細胞と細胞の間を通る経路
- 毛穴から侵入する経路 の2つがあります。
肌のバリア機能をサポートするために、以下の成分が含まれたスキンケアアイテムを使用するのが効果的です。

- セラミド(肌のバリア機能を強化)
- NMF(天然保湿因子)
- 皮脂成分(油分によるバリア形成)
おすすめのスキンケア方法
毛穴からの侵入を防ぐために、油性のバームやオイルベースのクリームを使用すると良いでしょう。
特に、外出前のスキンケアとして、これらの油性アイテムを使用すると花粉の影響を軽減できます。
花粉対策のための日焼け止めの選び方

花粉・黄砂による肌荒れを防ぐには、オイルベース+紫外線散乱剤が配合された日焼け止めが適しています。
皮膚上に油膜と紫外線散乱剤の膜ができることで、花粉や黄砂の侵入を予防することが期待できます。
おすすめの日焼け止めのポイント
- 肌負担が少ない日常使いに適したUVカット効果
- 酸化チタンを使用した低刺激処方
- 汗や皮脂に強いもの
もし、日焼け止めを使用できないほど肌が敏感な場合は、ワセリンを薄く塗ることでも花粉の侵入を防ぐことが可能です。
まとめ
花粉皮膚炎を防ぐためには、
- 肌のバリア機能を維持・強化するスキンケア
- 油性のバームやクリームで物理的バリアを作る
- オイルベースの日焼け止めを使用する
これらを徹底することで、春の花粉シーズンの肌荒れを最小限に抑えることができます。
ぜひ、今回の内容を参考にして、2月から5月の花粉の時期を快適に乗り切ってください。