健やかな肌と
アトピー肌の違いとは?

こんにちは、わくたです。
今回は健やかなお肌とアトピー肌の違いについてお伝えしていきます。
アトピー肌はそうでない方のお肌と比べて炎症が起こりやすいだけでなく、さまざまな肌トラブルや皮膚感染症に罹患しやすいことが知られています。
肌荒れの予防・健やかな肌を維持するために、アトピーでも保湿・スキンケアを工夫する必要があることは現在ではある程度常識になりつつありますが、実は1990年代までは、”アトピー性皮膚炎=アレルギー”であり、体内の免疫機構の異常がその主な原因と考えられていました。(もちろん、免疫機構に異常があることは事実です。)

しかし、2006年にアトピーの方の中に「フィラグリン」という角層のバリアに関わるタンパク質を生み出す遺伝子に異常を持つ方が3割程度存在することがわかって以降、アトピー肌における皮膚のバリア機能の研究が飛躍的に進みました。その結果、アトピーは単に免疫異常で起こる疾患ではなく「皮膚のバリア機能が低下した結果、炎症が起こりやすい状態になり、その後免疫の異常な活性化が起こる」という事が明らかになったのです。

アトピー肌のバリアの3つの大きな違い

アトピー肌のバリア機能異常が発見されて以降、フィラグリン以外のバリア機能についても研究が盛んになります。

特に、肌の最表面にある角層のバリア機能ではその主たる3つの構成要素である
・NMF(天然保湿因子)
・細胞間脂質(セラミド)
・皮脂膜
全てアトピー肌ではその機能が低下していることが明らかになっています。(それぞれの機能やアトピー肌における異常についてはこちらをご覧ください。)
角層のバリア機能は、たった0.02mmという厚さですが外界との境目に存在し様々な病原菌や空気の乾燥からあなたの身体を守っていますが、このバリア機能はストレスや睡眠不足などの生活習慣、熱すぎるお風呂やゴシゴシ洗うこなどでも一時的に低下し、肌トラブルを起こしやすい状態になります。
本来このバリア機能の低下は一時的なものですが、アトピー肌の場合、常にバリア機能が低く炎症を起こしやすい状態であることがわかっています。

さらに、アトピーの炎症が起こるとさらにバリアの産生に異常をきたし、より肌トラブルを起こしやすくなる、痒みで物理的に皮膚にダメージを与えられることでよりバリアが低下する。という悪循環を起こします。(これをitch-scratch サイクル呼びます。)
アトピーの治療では、ステロイドなど外用薬で炎症を抑えることが有効とされるのはこの悪循環をストップさせるためでもあるのです。
その上で、肌トラブルを予防していくためにスキンケア、特に角層バリアを補う保湿は非常に重要であるということは、皮膚科学の世界では常識になりました。
人の性格や顔がそれぞれ違うように、お肌の元々の性格も人によって違います。
アトピー肌など、肌荒れ・肌トラブルを起こしやすい方の場合、角層バリアに着目したスキンケアを取り入れることでアトピーの方でも健やかなお肌を保つことは可能であり、そのことを伝えるために私はSNSで発信を続けています。

今日の内容があなたの日々のスキンケア・保湿剤選びの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。