こんにちは、わくたです。
今回は、毎年多くの方が悩まされる「夏の汗によるアトピーの悪化」をテーマに、汗から肌を守る具体的なケア方法を解説します。
夏になるとアトピーがひどくなる…
汗をかくたびにかゆくなる…
お風呂に入るタイミングが難しい…
そんな方こそ、ぜひ最後までご覧ください。
汗は2種類ある?
アトピーに関係する汗は、主に以下の2種類です。
① 体温調節や緊張などで分泌される汗
→ アミノ酸やナトリウムを含み、時間が経つと刺激になることも。
② 不感蒸泄(ふかんじょうせつ)
→ 目に見えないが、常時皮膚から水分が蒸発。
アトピー肌ではこれが不足し、乾燥の一因にもなります。
💡 汗=悪者ではなく、適度にかくことも肌にとって重要です。
なぜ汗でアトピーが悪化する?
- 汗が蒸発して残るナトリウムや乳酸が刺激になる
- アトピー肌はバリア機能が弱く、刺激に敏感
- 汗で肌のpHが乱れると黄色ブドウ球菌が増殖しやすくなる
- 汗腺(導管)の“すき間”から汗が漏れ、肌内部で炎症を起こすことも
これらが重なると、かゆみや赤みの悪化サイクルが始まります。
【汗×アトピー】を防ぐ6つの対策
① 汗をかいたら早めに「洗い流す」
- シャワーでサッと流す(石けんは不要)
- 水またはぬるま湯でOK
💡 汗の「残留物」を肌に残さないことが重要!
② 外出時は「拭き取り+保湿」で応急ケア
- 吸水性の良いハンカチ or クレンジングシートで汗を拭く
- その後、ミスト化粧水などで保湿
③ 肌着は「速乾性 or ゆとりある素材」を選ぶ
- 綿100%は吸水性は高いが、乾きづらく刺激に
- 濡れたままだとマラセチア(真菌)増殖の原因に
→ 夏は速乾性・通気性の高いインナーが安心です。
④ 紫外線対策で「タイトジャンクション」を守る
- UVBは肌のバリア(タイトジャンクション)を破壊します
- 日焼け止め・帽子・日傘で紫外線をカット
☀ 敏感肌の方は、酸化チタンベースの日焼け止めを。
⑤ 保湿は「しっとり系」より「さっぱり系」
- 湿気が多い時期は、真菌(マラセチア・カンジダ)が増えやすい
- クリームよりジェルやローションがおすすめ
→ とくにジメジメで悪化するタイプの方は保湿アイテムの見直しを!
⑥ 食事で「塩分・糖分を控える」
- 汗中のナトリウムやグルコース濃度が上がると刺激性が増す
- 塩分や糖分をとりすぎると、肌トラブルの原因に
⚠ 血糖値が高いと、かゆみや乾燥が出やすくなります。
補足:タイトジャンクションって?
汗を出す「管(汗腺導管)」のつなぎ目が緩むと、
汗が皮膚内部に漏れ込み、異物として免疫が反応 → 炎症へ。
🔬 IL-4やIL-13といった炎症性サイトカインが多いと、
このバリアが崩れやすくなります。
✔ まずは炎症を抑える治療が基本
✔ そのうえで、保湿・UVケア・汗ケアを重ねるのが理想です
おすすめのケアアイテム
- 🌿 セラミド系保湿アイテム → タイトジャンクション回復の研究あり
- 🛁 タンニン酸配合の入浴剤 → タンニン酸でマラセチア抗原を不活化
- 🫧 抗真菌成分入りの洗浄剤 → 真菌対策+やさしい洗浄力。夏の入浴に◎
まとめ:この夏のアトピー対策
✅ 炎症があるならまずはしっかり治療
✅ 汗をかいたらなるべく早く洗い流す
✅ 肌着・保湿・紫外線対策も見直す
✅ 真菌や食事の影響にも注目する
これらを意識することで、
汗によるアトピー悪化を予防し、快適に夏を過ごすことができます。
最後までお読みいただきありがとうございました!